健康雑学@理論編 Vol.2
養精鍼灸院
住所:東京都世田谷区用賀2丁目
(詳しい住所はご予約のときにお伝えいたします。)
東急田園都市線
桜新町駅より徒歩7分
用賀駅より徒歩12分
ご予約・お問合せ
お電話:
090−9330−2234
メール:hari(atyosei333.jp
*(at)を@に変えてお送りください。
*お急ぎの方はお電話ください。
「陰陽論」とは?
巴図(ともえず)はご存知ですか?これが陰陽論の基本になる考え方です。全ての物質には「陰と陽」が含まれており、その「バランス」が多くなったり少なくなったりすることで、病気が生するというもの。例えば下の表のようになっています。しかし、これが絶対ではなく、陰の「女」の中にも「右」陽、左「陰」のように「陰陽」存在します。
(この表はほんの一例です)
「五行学説」とは?
この概念は、人々の生活の必要から考え出されたもので、人々の生活に欠くことができない物質「木・火・土・金・水」を基本として位置づけ、自然界、人体にあてはめて考えられたのが五行色体表(下表)です。
|
木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
五臓 |
肝 |
心 |
脾 |
肺 |
腎 |
五腑 |
胆 |
小腸 |
胃 |
大腸 |
膀胱 |
感竅 |
目 |
舌 |
口 |
鼻 |
耳・二陰 |
形体 |
筋 |
脈 |
肉 |
皮毛 |
骨 |
情志 |
怒 |
喜 |
思 |
悲 |
恐 |
五季 |
春 |
夏 |
長夏 |
秋 |
冬 |
五味 |
酸 |
苦 |
甘 |
辛 |
鹹(しおからい) |
このように見ると「肝」=「肝臓」を想像されると思いますが、実は西洋医学の解剖学の臓器よりも広義を意味し、西洋医学の解剖学の臓器とは一致していません。これは江戸時代に「解体新書」を翻訳した杉田玄白らが西洋解剖学の臓器名に中医学の臓腑名を流用しため、このような混乱がおきてしまったようです。
では具体的にこのような症状がこの五行色体表を使って説明してみましょう。
Yさんは「毎年春になると倦怠感が強く現れ、気力がなくなるが、ささいなことでもイライラすることが多く、肋骨脇や下腹の張りが強く、時に痛む。また、長時間歩いたり、立ち仕事が続くとふくらはぎにこむらがえりが起こる。さらに最近視力低下が気になるようになった。」仮にYさんが西洋医学の病院に行くとすれば心療内科、消化器内科、整形外科、眼科を別々に通うことになるでしょう。しかし、この五行学説から見れば、Yさんに起こった症状は無関係に見えますが、全て「肝」と「胆」と呼ばれる機能の異常によって起こると考えられます。さらに臨床的に診れば「肝血不足」と「肝気鬱滞」による症状と判断でき、これに効果のある穴(つぼ)や方法を使って症状を改善してゆくことになります。
東洋医学の考え方の基本には古代中国の自然哲学の思想があります。そのひとつとして「陰陽五行説」があり、病気のしくみや治療法について考えられています。