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中国うるるん研修記@南陽 症例編









 
 

症例

今回の研修でとても印象に残っている症例についてお話します。

*お断り:写真は個人情報のため顔の辺りはぼかしております。ご了承ください。

*詳しい「弁証論治・配穴」については「中医鍼灸 臨床発揮」
 著 李世珍氏、伝岐氏、宛亮氏をご参考ください。

脳性麻痺

11歳 男子 

「えっ、この子の疾患はなんなの?」というくらい元気に治療室の中を
走り回っていました。
4ヶ月前までは1.知力低下、2.脳発育不全、3.四肢運動障害だった
というから驚きました。
鍼の施術も自ら腕を差し出す。きっと自分がこれだけよくなったという
実感があるのでしょう。
カメラを向けるとしっかりしたまなざしでこちらをまっすぐに見つめて
くれました。とても凛々しいその笑顔にこちらもうれしくてたまりません
でした。


小児麻痺

年齢不詳 男子

治療室にはお母さんに抱きかかえられて入ってきました。
そのときには意識はなく、口は開き、よだれがとまらず、
目も白目をむいたようで、両手は硬縮しています。
わたしはまっすぐに彼をみることができませんでした。

施術後、しばらくしてその子を見るとどうでしょう。
お母さんに支えられながらも自分の足で立ち、手にはわたしたちが
持っていったお土産を持ち、口も閉まり笑顔がのぞいています。
思わずカメラを向けるとお母さんも一緒にとても幸せそうな笑顔が
広がり
ました。

この瞬間、鳥肌が立つと同時に目頭がうるうるときてしまいました。

実はこの男の子、1ヶ月半前にはお父さんが連れてきており、
そのときにはまだ意識もはっきりしていなかったそう。西医では
手がつけられず、鍼灸科に回ってきた患者さんだそうです。

「神が戻った」と表現していた先生がいましたが、まさにそんな
感じでした。

21歳 女性
3歳の頃から耳鳴りが続く。漢方薬を飲んでいたが、改善が見られず
今回、生まれて初めて鍼灸の施術を受けることに。

舌:紅 脈:沈細 尺部弱
随伴症状:五心煩熱

今回1回の施術で3歳からの耳鳴りがなくなってしまったそうです。その後も
再発せず。

実はこの彼女、今回の通訳さんだったのですが、現在中医師を目指すべく
勉強をはじめるとか?この鍼で人生が変わってしまいましたね。

耳鳴